グラフィックボードは主にゲーム用のパソコンやグラフィック能力を高める必要のあるパソコンに搭載されているパーツです。基本的にグラフィックボードが無いパソコンはゲーム用パソコンやゲーミングPCとは呼びません。
グラフィックボードはPCゲームでは絶対必須
グラフィックボードがあるのと無いのとではどのような違いがあるのか?というと、ゲームなら基本的にグラフィックボードが搭載していないと快適に動作しないゲームがほとんどなので必須です。また、ゲームの用途以外でも画像編集や動画編集などの作業にも効いてきます。
なのでPCでゲームをプレイしたいという場合はまずグラフィックボードの性能について知識を付けておくというのがベターです。
GeForce GTXの型番の読み取り方
グラフィックボードというパーツは現在NvidiaのGeForceとAMDのRadeonから販売されていますが、特段の理由が無い限り基本的にはNvidiaのGeForceを選択するのがベターです。
どのBTOメーカーでも基本的にグラフィックボードの型番の記載があります。
というような書き方をされていると思います。
この GeForce GTX 1080(8GB)を読み解くと、GeForceがブランドで、GTXが世代、10がシリーズで80がグレードです。
グレードに関しては数字が大きいほど高性能になります。80>70>60>50といった具合です。Tiに関しては10の位の中間に位置します。例えばGTX980とGTX980TiならGTX980Tiの方が性能が高いです。
なので基本的には1080という数字に注目して見ます。これが例えば980なら1世代前のハイエンドのグラフィックボードという事が分かりますし、1060なら10は最新のグラフィックボードで60はミドルレンジの価格帯の製品という事が分かります。
現在最新のグラフィックボードは記事執筆時では1080、1070、1060の3つですが、今後更にラインナップが増える場合もあります。そうなった時でもこれが読み取れればどの位の性能なのかというのがベンチマーク等で数値がハッキリ出るのがPCの良い所なので比較検討する事が可能です。
ベンチマークの読み取り方
GTX1080 | GTX1060 |
---|---|
型番の事が分かったら実際に検索するなどして購入予定の製品のグラフィックボードの性能を調べてみるのが良いです。例えばGTX1080とGTX1060を比較してみます。確認する時に重要なのが同じ環境かどうかです。例えば解像度は1980×1080と両方の画像で読み取れますが、ここが違うといくら数値を比較しても意味がありません。
また、画質設定が画像では最高品質になっていますが、ここも高画質や標準画質だと比較対象になりません。そしてファイナルファンタジー14のベンチマークではDirectXのバーションが9と11が選択可能なのでここも違うと数値が変わってくるので同じでないと意味がありません。
後は構成内容ですが、左下に小さく書いてありますが、画像では上からOS、CPU、グラボが確認出来ますが、これ以外でもメモリの容量やマザーの種類などでも数値が変わる場合があるのですが、その差よりやはり一番大きく関わってくるのがグラフィックボードです。
画像を見て分かる通り、19624と12834だと結構な差があります。その分価格も違ってきます。記事執筆時点ではGTX1080は実売75,000円前後、GTX1060は実売25,000円前後です。価格で言うと3倍ですが、性能比では3倍も無いので個々の判断になるかと思います。
また、世代が違うと性能比も3倍とかもありえるので2世代毎か3世代毎にグラフィクボードの換装をするのがコストパフォーマンスの観点からは良いかと思います。
3世代前だとGTX680でFF14ベンチでは7,000前後のスコアが出ますが、1080と比較すると3倍近い数値になります。2世代前のGTX780は10,000前後、前世代のGTX980は13,000弱くらいですのでグラフィックボードの進化は凄い速さで進化しています。
ここでは日本人に親しみやすいファイナルファンタジーのベンチマークで解説しましたが、一般的には世界標準である3DMarkで比較するのがベターです。
3DMarkではグラフィクス性能やCPU性能が個別で出て判別する事が可能です。そして総合的なそのパソコンの数値が大きく一番上に出ます。
G-Tuneでグラフィック能力を比較・検討する際の簡単な方法
G-Tuneでは3DMarkのゲーム用ベンチマークであるFirestrikeのスコアが表示されます。グラフィックボード毎に数値が出ているので比較や検討もし易いです。これはデスクトップPCだけでなくノートPCの3DMarkも出ているのでデスクトップPCとノートPCどちらにしようか悩んだ時でもスコアを見て客観的に判断も可能かと思います。