CPUはパソコンの頭脳とも言うべき重要なパーツです。ゲームでもCPUによって快適さが違うゲームもあるので、CPUは出来るだけ予算の範囲内で比重を大きくした方が良いと思います。
インテル製のCPUを選択するのが無難
CPUにはインテルとAMDの2社から発売されているCPUがありますが、基本的にはインテルのCPUを選ぶのがベターです。AMDはインテルのCPUと比較して価格が安いという特徴と、グラフィックボード無しのオンボード状態で使う用途の場合にはグラフィック能力が高いという特徴があるのですが、ゲームPCの場合は後者のグラフィック能力はグラボを載せる関係上意味がありません。
更にインテルの特徴として性能の高さと省エネ設計なのでゲームにおいてはインテル製のCPUが最も適しています。
インテルCPUの型番の読み取り方
次はCPUの製品の型番からどの程度の性能なのかというのを分からないと基準が分からないと思うので型番の読み取り方を見ていきます。
色々情報が多いので最初に見たという方などは戸惑ってしまうかもしれませんが、重要なのは最初のCore i7と6700とKのこの3つです。後ろの()の部分はこれはこんな性能ですよという説明みたいな物なので、まずは Core i7-6700Kを読み取れるようにしていきましょう。
ブランド名の所はCorei7>Corei5>Corei3の順番に性能が高くなります。ゲーム用途であれば最低限Corei5が欲しい所です。6700のプロセッサーナンバーの所は世代毎に1000の位の数字が変わり、性能によって100の位や10の位が変わります。基本的に数字が大きくなれば性能も高くなります。
最後にKの部分の説明ですが、Kはオーバークロックが可能なCPUの事です。他にはSは低電圧版、Mはモバイル(ノートPC)用のCPUとなります。
次に()の部分の説明ですが、4コアはクアッドコアという事を指します。CPUにはシングルコアとマルチコアがありますが、マルチコアの方がシングルコアと比べて並列処理の速度が圧倒的に速いです。コアに関連する事としてスレッドというのもあります。
Corei7 6700Kならここには記載されていませんが、8スレッドです。スレッドは仮想的な技術で、物理的なコアには速度は負けますが、スレッドの数が多い方が速度は速くなります。
4.00GHz/TB時最大4.20GHzと記載されているのがクロック数になります。左の4.00GHzが通常時のクロック数で、TB時最大4.20GHzというのはターボブーストという機能に対応した製品という事を指します。
クロック数はCPUが1秒間に発信する回数の事でこの数値が高ければ高いほど基本的に高性能です。8MBは三次キャッシュの容量でCPUの記憶領域になります。スマートキャシュもそれに関連する技術です。
HT対応というのはハイパースレッディングの略で、1 個 のプロセッサー・コアを 2 個あるかのように見立てることで、より多くの処理を同時に実行できるようにした技術の事です。
Corei5とCorei7をどちらを選択すべき?
前述のCorei7 6700Kとi5-6500という商品はどちらも同じ4コアです。ゲームではマルチコアに対応していないからCorei5とCorei7では同じグラフィックボードを搭載していればFPS値はほとんど変わらないというのが2014年くらいの頃には雑誌等では書いてありましたが、現在では例えばCorei7 6700Kとi5-6500ではクロック数が全然違い、i5-6500は3.20 GHz/TB時最大3.60 GHzとなっています。
i7 6700Kは4.00GHz/TB時最大4.20GHzなのでクロック数が全然違うので一概にi5でも良いという結論にはならないと思います。その当時はそうだったかもしれませんが、この辺は情報の鮮度を重視してチェックするのが吉です。
またDirectX12からはマルチコアに対応するようになったので今後のゲームではCPUもコア数が重要視されるようになるかと思います。そういう意味ではCorei7の方が無難と言えますが、その時の製品によってはCorei5の方がコストパフォーマンスの観点から良いという状況もありえるのでここは個々の判断になると思います。
G-Tuneでは基本的にCPUのカスタマイズは出来ない
G-TuneはBTOなのでカスタマイズが可能ですが、基本的にカスタマイズ項目が少ないBTOメーカーです。それには理由があり、カスタマイズ項目を増やせばその分割高になってしまうというケースが多く、G-Tuneはコストパフォーマンスが高いBTOメーカーなのでその分価格を安く抑える事が可能になっています。
更にCPUはパソコンのパーツの中でも重要なパーツなので他のパーツとの性能差があまりにもあると性能を100%発揮する事が出来ないような構成内容になってしまうという事もありえるので初心者の方などはここはカスタマイズするべきでは無く、売られている商品の数もG-Tuneでは多いですからその中から決めていく方が結果的に価格全体を抑える事が可能だったり、プロが選定した構成内容の方が無難だという事も言えるかと思います。